「LDLコレステロール」について

泉川病院 院長

泉川 卓也

LDLコレステロールとは

コレステロールはLDL、HDL、VLDLの3つに分けられます。LDLコレステロールは、肝臓でつくられたコレステロールを各臓器に運ぶために働き、悪玉と言われていますが、細胞膜(体は約60兆個もの細胞から成り立ってます)、ホルモン(副腎皮質ホルモン、性ホルモン)、胆汁酸(胆汁酸は脂肪の消化吸収を助ける)などを生成する重要な材料です。

高コレステロール血症は動脈硬化の原因となり、さまざまな疾患の原因となります。コレステロールは食物から摂ったり、肝臓で合成されます。
1日に必要とされる量は、1から2gで、そのうち7割が肝臓など体内で合成され、残りの3割を食事から摂っています。日頃から、「食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足」などに注意してLDLコレステロール値を正常な範囲に保ちましょう。

LDLコレステロール異常値
高値…脂質異常症、動脈硬化、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群
低値…肝硬変、甲状腺機能亢進症など

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