泉川病院 腎臓内科医師 前川明洋 著
南島原市広報「南島原」2017年12月号掲載分
今回はたんぱく尿についてお話しします。
正常な腎臓では、血球やたんぱくは血液中にとどまり、尿中には出ませんが、炎症を起こした腎臓では、血尿やたんぱく尿が出ることがあります。さらに炎症が進むと、腎臓が目詰まりを起こし、腎不全を起こしてしまいます。
たんぱく尿は-、±、+、2+、3+、4+で判定します。たんぱく尿が多ければ多いほど将来腎不全、透析になる可能性が高くなることがわかっています。健診でたんぱく尿±以上を指摘されたことがあれば、精密な尿検査を受けられることをお勧めします。