なぜ今、メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)に着目した特定健診、特定保健指導が必要なのでしょう?

南高医師会副会長
池田 重成

この50年間の急速な食生活の変化(脂肪摂取量の増加、不規則な食事摂取)と交通網の整備(自動車の普及、飛行機の整備)は過食と運動不足を引き起こし、メタボリック症候群が増加してきたものと考えられます。特に働き盛りの30~50代男性の内臓脂肪型肥満増加が著しく、メタボリック症候群の発生頻度についての研究では男性で21.1%、女性においては8.2%であったと報告されています。

メタボリック症候群は動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳卒中)の重大な危険因子ですが、某循環器病センターの報告によると入院した急性心筋梗塞患者137人の49%がメタボリック症候群であったといわれており、脳卒中の発生頻度についてはメタボリック症候群の人は健康な人の2.1倍多かったと報告されています。

平成24年度のメタボリック症候群に着目した南島原市の特定健診の受診率は49.5%と厚生労働省の目標にはほど遠い現状にありますが、特定保健指導によってメタボリック症候群該当者の65%が改善したとの報告もありますので、生活習慣の改善は将来も健康に暮らし続けるための先行投資と考えていただき、ぜひ特定健診、特定保健指導を受けてください。

 

広報「南島原」2013年10月号掲載

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